2017年03月30日(木)
ルイジ氏の報告 香港トランクルーム火災事故
先日、レンタル収納スペース協議会の会合で、2016年、香港で起きたトランクルーム大火災の話をアジアストレージ協会の事務局長のルイジ氏が報告をされました。 その火事で消防士3名が命を落とす惨事になったそうです。 香港にいるルイジ氏にいろいろとメディアからもインタビューを受けたそうです。 トランクルームを運営している企業にとっては、死活問題であり、危機管理に警鐘しなければならないと思うところです。日本では、まだそのような大火災がありませんが、これだけ広がりつつある事業に発展してきています。 香港での火災の原因は、ビルの電線の漏電が発生し、トランクルーム内に引火したそうです。 トランクルーム内に保管してあるものが問題になったそうです。それは、花火です。香港も旧正月に爆竹など大量に使用しますが、余ったものをトランクルームに保管してあったそうです。あとバーベキューなどのガス缶等です。燃えたビルの3フロアをトランクルームで運営している事業所が約3日間燃え続けたそうです。 また、消防士が命を落とす原因としては、トランクルーム部屋の扉の鍵が掛かっており、 消火活動が出来ずに煙に巻かれてしまったそうです。 香港においては、根本的に建築基準や施設の使用方法も確立されているにも関わらず、 規制が厳しくないところであっと感じます。この様な惨事があって、あらためて、日本においても、他人事のようでなく、考えていかなければ、業界の発展がないと感じます。 当社もRSA(一般社団法人レンタル収納スペース協議会)の会員ですが、当協議会では、早速、スペース内に貼る防災安全ポスターを作り、会員の企業に配布されています。禁止行為や保管禁止物を表示し、利用者の方にわかるようにしています。もちろん、利用者との契約では、条項に禁止行為や保管禁止物を明記していますが、ついつい荷物にまぎれて入ってしまったりしないように、みなさんに協力していただき正しい利用を促しています。 RSA会員各社では24時間警備を警備会社に委託したり、防犯カメラを設置したり、更に、家財保険を掛けていたりと常にトランクルーム利用者の為に安心して利用できるようにと努めています。